がんばれ、後輩会計士!

ガチンコ相撲で千代の富士の連勝を53でストップさせたスイーツ大好き大乃国(現芝田山親方)が理事に初当選し、ちょっぴりうれしかった転職サラリーマン大家です。子どもの頃の好きな回文は「にくのおおいおおのくに(肉の多い大乃国)」でした。こんにちは。

さて、本日は現在立ち上げ中の法人の印鑑届に実印が押されていなかったということで、実印を押すだけのために朝9時に後輩会計士のマンションで待ち合わせ。我が家から徒歩5分と非常に近く何かと便利な距離ですが入るのは初めて。待ち合わせの豪華1Fロビーではお美しいコンシェルジュの挨拶で迎えられ、18坪ペンシルハウスの我が家との格差をまざまざと見せつけられたのでした。

で、1Fで待てど暮らせど後輩は来ない。数回の電話にも出ず、ようやく折返しが来て「先輩すみません、事務所で寝てました。」まあ、事務所も電車かタクシーで20分くらいなので事なきを得て無事終了。

遅刻については「今日午後の大学OB幹部会の資料作成してそのまま寝てしまいました。」とのことで、全く憤りもなくむしろ金にならないことをよくやるなあと感心してました。特に今は確定申告・決算の繁忙期で同じ事務所の司法書士君も最近はほとんど電車で帰れていないと言っていたので本業も大変でしょうに。

そんなこんなでふと頭によぎったのが、最近流行のワークライフバランスとか働き方改革とか。私自身もブログでそれらしきことをチョロっと書きましたが(賃貸経営は人生の一部ではあるが全てではない! - 転職サラリーマン大家)、なかなか難しいなぁと。働き方改革の目的のひとつは、生産性向上を図って無駄な労働時間を減らしましょうってことなんでしょうけど、同時に無駄じゃないものも削られていく気がしています。TVで以前東京すしアカデミーVS銀座久兵衛で職人の育て方対決みたいのを見ましたが、短期間でそこそこの寿司が作れる職人を育成するか、石の上にも3年で最高級の寿司を作れる職人を育成するかどちらがいいのかというものでした。どちらもありだと思いますし、すしアカデミー形式で最高級のレベルに達することがベストなんでしょうけども、働き方改革を推し進めすぎると、すべてすしアカデミー的なそこそこのレベルの会社や商品でコモディティ化され、世界的に競争力のあるものを作れなくなってしまうのではないか。大きく妄想しすぎましたが、もし後輩の会計事務所に決算を頼んでいて、繁忙期でも毎日定時に帰って決算書を仕上げていたならば、どこか手を抜いているか、費用をぼったくって人を増やして対応しているかを疑ってしまいます。あと、日本の労働生産性は低い(http://www.jpc-net.jp/intl_comparison/intl_comparison_2017_press.pdf)というデータがある一方、平均収入はまあまあ(https://minnkane.com/news/4897)でアジアNo.1という状況ですので、労働生産性を向上させるために中間層のサラリーマンの労働時間を減らし給与を下げ、その結果収入格差も拡がっていくと予想されます。それで、副業も増えるんでしょうけどね。

何事も効率化しようとしすぎると、必要な知識や経験も不足するリスクがあるということでしょう。野球界でも昔から「練習はうそをつかない」という言葉がありますが、今は「正しい練習はうそをつかない」でしょうかね。

野村克也氏が現役時代誰よりも練習したとコメントしていますが、その野村氏が銀座のクラブで飲んでいた際に王貞治氏と一緒になった時、夜9時頃に王氏は荒川コーチと練習があるため先に帰ったと。つまり、王は野村より練習をしたから野村の成績を上回ったと。ただ王の育ての親の荒川コーチは「王が長嶋くらい努力していたら、もっとすごい選手になったよなあ」と。「遠征先の宿舎で、3時に部屋に来いと約束するだろ。時間になると、バットをぶら下げて涼しい顔で来るのが王だ。長嶋は、汗びっしょりで来る。自分の部屋でもうさんざんバットを振ってから来るんだよ」という逸話も。まあ、超一流は皆ハンパない努力をしているということでしょう。上には上がいるんです。

孤高の天才バッターと言われた広島の前田智徳選手にも育ての親である水谷コーチからこんなエピソードが。「ワシ(水谷コーチ)は前田と江藤の間の部屋やった。夜、寝ようと思ったら、隣の部屋から「ブーンブーン」って音がする。前田の部屋からや。その音を聞いとると、段々音が変わってくるんよ。「ブーンブーン」という鈍い音から「ブンブン」になり、そのうち「シャリーン」というようなカミソリで紙を切ったような鋭い音に変わっていく。アイツは皆の前ではやらん。一人でやる。毎日毎晩。江藤の部屋からは聞こえてこん(笑)。」

ちょっとマニアックな野球ネタで締めてみました。

 

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